笑声を作るのが上手すぎる店員に、まんまと騙された話
”笑声(えごえ)”というものをご存じだろうか。
「顔の見えない相手にも、笑顔が伝わるような声」のことだ。
わたしは新入社員の時、電話応対の研修で習った。
コールセンターでお勤めの経験がある人は、よくご存じかもしれない。
相手によい印象を与える接客スキルで、身につけると一生使えるから、その後の転職先でも大いに役立った。
つい先日、この笑声に対面でまんまと騙されたのが面白かったから、今日はその話を書こう。
笑声を作るのが上手すぎる店員
彼女を発見したのは、某雑貨屋だ。
なんとなくコスメのコーナーを見ていた時、背後から声が聞こえた。
「いらっしゃいませ~!新商品、多数入荷しておりま~す!」
確かこんな声かけをしながら、店内を巡回していたのだ。
わたしはその”声”に注目した。
思わず聞き惚れてしまうような、見事な笑声だったからだ。
わたしは少し声フェチなところがあるから、そのすばらしい声がどんな人物から発せられているのか気になった。
さりげなく振り返ったら、そこには…
笑っているのは声だけで、顔は驚くほど省エネ運転の店員さんがいた。
表情筋を使わずに笑声を作るのは難しい
この店員さんのすごいところは、まず発声方法だ。
笑声はその名の通り、出す時には本人も自然と笑顔になる。
にこやかな、ワントーン上げた声を真顔で出すのは、至難の業だ。
試しにやってみたけど、難しかった。どうしても口角が上がってしまう。
表情に使うエネルギーを節約して笑声を出せるなら、きっとコールセンターで無双できるに違いない。
声だけでも明るくするプロ根性
わたしはなぜ、この店員さんが無表情なのかを考えた。
普段からこのスタイルなのかもしれないけど、もしかしたら事情があったのでは?
その日は特に疲れていたとか、体調が悪かったとか、直前に厄介な出来事があって気分が悪かったとか。
本当にやる気がないだけだとしたら、その態度は声色にも表れるだろう。
もともとの声が高い=笑声が得意というわけでもない。
万全ではないけど、せめて声の印象だけは明るくしよう!という接客根性を見たような気がして、わたしは圧倒されてしまった。
まとめ:声が与える印象は意外と大きい
本当に、研修で講師の先生が聞かせてくれたような、見本のような笑声だったのだ。
人は見た目が9割というけど、声の印象も大きいと思う。
不機嫌な声より、明るく元気な声の方が安心感がある(声質の話ではなく)
人間って声だけでもこんなに印象操作できるんだって改めて勉強になったし、店員さんの器用さと接客根性は、わたしも見習いたいと思った。
