飲食店で働いていた時の話だ。

その店は駅ナカにあって、お昼の時間帯は列ができるほど混み合う。
提供とお客さんの回転が早いから、広いテーブル席では相席をお願いすることもあった。

ほぼ毎日来る常連さんの中に、相席のお願いを断りはしないものの、あからさまに嫌そうにする人がいた。
きっとパーソナルスペースが広めの人なんだろう。

その常連さんが並んでいるのを発見した瞬間、わたしは

「あ、あの人は相席NGの人だ。なんとか上手く一名席に案内してあげたいな」

そう考えて、席案内を調整することがよくあった。

当時は無意識にやっていたんだけど、
これって、もしかして外向感情機能(Fe)が働いていたんじゃないかな?

外向感情らしい対人調整

外向感情機能(Fe)は、「相手がどう感じるか」「場がどうなるか」を見て対応を調整しようとする。

例えば、外向思考機能(Te)が優位に働いていた場合、「一名席に案内してあげたいな」とはならず、

「混雑時は相席をお願いするのが当店のルールなので、お願いします」

と、案内していたかもしれない。
※もちろんTe優位の人でも配慮しようとする人はいる。

「この人はこういうタイプだから、この接し方がいいのかも」

こうやって、人に合わせた接客を自然とやっていたのが、Feっぽいなと思った。

内向感情との違いも面白い

同じ行動でも、内向感情機能(Fi)が働いていた場合は、理由が違ってくる。

Fiが注目しやすいのは、自分の内側の価値基準だ。
「わたしはこうしたい」「わたしの価値観としてこれは大切」みたいな感じ。

もしわたしがFiによって、相席NGの常連さんを一名席に案内したとしたら、

「わたしだったら相席は嫌だから、この人に勧めるのもやめよう」
「効率が悪くても、わたしはお客さんに気持ちよく食事してほしいから、相席は勧めたくない」

こんな風に思ったのかもしれない。
「わたしが相席を勧めたせいで、もしクレームになったら嫌だから」とかもありそうだ。

外向感情(Fe)と内向感情(Fi)とで比較してみると、

Fe:「この人は嫌そうだから」→起点が相手側
Fi:「わたしだったら嫌だから」→起点が自分側

同じ気遣いでも、判断のスタート地点が違ったりする。

わたしの中の外向感情の位置

この外向感情(Fe)がちゃんと機能していたなら、防げた失敗がひとつあったのではないか…?

この記事ではわたしの失敗談から、T型とF型の違いについて語っている。

3人で締め作業をしている時に、わたしが仕事量の多い方にだけ「手伝いましょうか」と声をかけたために、場の空気を微妙な感じにしてしまった話だ。

ここでFeが働いていたら、もうひとりにも声をかけていただろう。
なぜ、発動しなかったのか。

もしかしたら、自分の中で「仕事」の定義が細分化されているのかもしれない。

接客→おもてなしをするために、相手に寄り添った対応が必要
作業→効率よく進めることが重要

まず外向感覚機能(Se)で「いまやるべきこと」を把握して、そのあと必要に応じて機能を使い分けている感じだ。

常に「相手がどう思うか」を重要視しているわけじゃないから、Feをよく使う人から見ると「冷たい人」「気が使えない人」になってしまうのかも。

友達と会う時はFeを多めに使ってる気がするけど、仕事となると…。
意識していたとしても、とっさの瞬間にカバーできなくて失敗したりする。

だから、なんとなくわたしのFeは第三機能以降の位置にいるんだろうなぁと思っている。

「人は様々な心理機能を持っていて、その使い方に個性がある」というのが、MBTIのポイント

まとめ

感覚機能(Se/Si)ばかりを記事にしてる気がして、もっと他にないか?!自分の中の心理機能を感じた瞬間は!と思って発掘したのが、今回の接客エピソードだ。

相手に合わせた対応は、まさに外向感情機能(Fe)っぽい。

また、外から見たら同じ接客でも、内向感情機能(Fi)だとスタート地点が「自分の価値観」になるのが、対比として面白かった。

人は、自分がよく使う機能(=主機能)には気付きやすいけど、補助機能以降は無意識に使っていることが多い。

だから、「いまのはこの機能じゃない?」って気付けると嬉しいし、解像度も上がる。
心理機能の理解が進むと、自分とは違う個性を持つ相手の理解にもつながる。

だからMBTIって面白いんだよなぁ。