T型は仕事量を見る、F型は人を見る?
MBTIでいう判断機能とは、心の中で”ものごとの決めかた”を担当している部分。
どちらをよく使っているかで、思考型(T)と感情型(F)とに分かれる。
今回は、わたしの失敗談をもとに、この判断機能の違いについて考察してみた。
飲食店で働いていた時の話だ。
閉店後、3人で手分けして締め作業をしていた。
わたしは自分の作業が片付いたから先に着替えてしまって、それから残っている作業の手伝いをしようと考えた。
洗い場でAさんがメインで食器を洗って、Bさんがその補助をしている。
わたしはAさんに「代わりますよ。お着替えどうぞ」と声をかけた。
すると「このまま帰っちゃうので大丈夫です」とのことだったので、自分の身支度を整えていたら…
A「え、Bさんは着替えて帰るよね?」
B「そのはずなんですけどね~」
こんな会話が聞こえてきた。
単なる事実の確認ではなく、”不満”や”不機嫌”をあらわにしたやり取りだった。
その瞬間、やってしまった…Bさんにも声をかけるべきだった…と気付いたのだ。
なぜBさんには声をかけなかったのか
まずわたしは、おそらく外向感覚”Se”によって現場の把握を試みたのだろう。
AさんとBさん、彼女らがどんな仕事をしているのか、仕事量の多い方はどちらか。
当然、仕事量が多いのはメインで洗い場を片付けているAさんだ。
そして、Bさんのやっていた作業は通常なら明日に回すような、優先度の低いものだった。
AさんとBさんの仕事量と優先度を確認
↓
Aさんの仕事が終わればみんな帰れるから、Aさんに声をかける
↓
Bさんはキリのいいところで身支度に入るだろうと判断
わたしの脳内では、こんな処理が行われていた。
決してBさんのことが嫌いだから、意地悪したくて声をかけなかったのではない。
必要性がなかったから、声をかけなかったのだ。
なんならBさんのことは好きだし、しごデキな人だと思っている。
入ったばかりの不慣れな人なら話は別だけど、Bさんの裁量への信頼があったからこそ、わざわざ声をかけるまでもないと判断をした。
AさんとBさん視点で考えてみると
おそらく、片方に声をかけたなら、もう片方にも声をかけるのが当たり前だという認識だったのだろう。
それをわたしが怠ったために「気が利かない」「チームワークができない」「え、無視ですか?」と、マイナス方向に受け取られてしまった。
仕事量で声をかけるのではなく、チームメンバーとして平等に声をかけてほしかったのかもしれない。
お互いに”公平”の定義が違った
この失敗は指向する判断機能の違いがよくわかる、典型的なエピソードでは?と思った。
仮にわたしが思考型(T)で、AさんとBさんが感情型(F)だとすると「公平」の定義は次のようになるのかもしれない。
T型は「一番困っている人を助ける」
公平=必要な人に必要な支援をすること
→限られた労力なら、Aさんを助けるのが最も効率的と判断した
F型は「誰も仲間外れにしない」
公平=全員を同じように扱うこと
→実際に手伝うかどうかより、”気にかけてもらえた”という感覚を重視する
同じ親切でも、見ているポイントが違っていたために、このすれ違いが起きてしまった可能性がある。
まとめ:考え方が違うのは当たり前
わたしはこういったすれ違いを回避するために、普段からできるだけ気を付けている。
MBTIを知らなかった頃から「いまのはわたしの言動がまずかったせいで怒らせてしまったんだな…」と反省する場面が、少なからずあったから。
ただ、”円滑なコミュニケーションのために、相手に合わせて接し方を変える”ように気を付けているのであって、”自分の考え方が間違っているから正している”のではない。
ものの見方、決め方が人によって違うのは、当たり前だからだ。
わたしは他人に対して嫌悪の感情を持っていると消耗しやすい。
自分と違う考えの人を敵視するんじゃなくて、どう上手く付き合っていくか。
そう考えると人生が省エネ運転になって、ちょうどいいのだ。
もちろん、MBTIで全てのすれ違いに説明がつくわけではない。
これはただの「経験をもとに立てた仮説」だということを念押ししておく。
